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表彰セレモニーを行う際に用意すべきものは?

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表彰セレモニーを行う際に用意すべきものは?

めざましい活躍をした。抜群の成績をあげた。長年会社に貢献してくれた。
理由はさまざまですが、こうした社員に対して会社が表彰を行い、表彰セレモニーを開催することは当人だけでなく会社全体に有形無形の好影響を与えることでしょう。
ただし、「表彰すればいい」というものではありません。感謝や賞賛の気持ちをしっかりと伝え、社員全員の心にいつまでも残る表彰セレモニーにしたいものです。 そんな表彰セレモニーに欠かせない、用意しておくべきモノやコトにはどのようなものがあるでしょうか?

成果が形で残る!トロフィー・賞状

トロフィーとは、もともと「戦利品」を意味することばです。
古代ギリシャ時代、戦争に勝った国は戦場に記念碑を建て、敵から奪った武器などを戦利品として飾る習慣があったそうですが、それを「Tropaion」と呼んでいたのが今日のトロフィー(Trophy)の由来であるとされています。

今日のトロフィーはもっと平和的なもので、スポーツや各種競技会(チェスなどの知的競技も含む)の優勝者に対して賞賛と尊敬の念を込め、記念として贈られます。
日本では、大相撲やサッカーなどのトロフィー(天皇賜杯)がよく知られているでしょう。あれは重量約30キロ、高さ1メートル以上という立派なもので、手渡す側が持ち切れずによろけてしまうこと珍しくありません。

余談ですが、令和元年大相撲夏場所千秋楽ではアメリカのトランプ大統領が特注の米国大統領杯(トランプ杯) を優勝した朝乃山関に手渡しました。これは大きさ・重さとも賜杯に匹敵するトロフィーでしたが、身長およそ190センチ、体重100キロ以上と関取に劣らぬ巨漢のトランプ大統領はこれを軽々と手渡し、場内を沸かせました。

このように、立派なトロフィーは受け取る人はもちろん表彰イベントに出席した全員の記憶に強く残り、また、偉大な功績を長く称えるため形として残すという意味を持っています。

そういう意味では、一般的かつ伝統的なブロンズ製のトロフィーに限らず、「永遠にキラキラと輝き続ける」という意味合いを持つクリスタルガラス製のものなどもトロフィーとして実にふさわしいでしょう。
また、トロフィーの形状も顕彰する功績の内容にふさわしい、ユニークでオリジナルなデザインであってもいいのではないでしょうか。

また、同じ理由で、表彰状もありきたりのものではない方が良いでしょう。
こちらは形状的にはトラディショナルなものの方が良いかもしれませんが、よくある「印刷物の賞状に年月日と名前だけ筆文字で書き添えたもの」よりは、一流の書家にすべて手書きの表彰状を依頼すれば、受け取る側の感慨もひとしおだろうと思われます。
なお、オール手書きの表彰状の場合、文面も完全にオリジナルにすることができます。これは表彰する側の代表者(企業であれば社長、会長など)が心を込めて文面を考えてあげてください。

給料に上乗せされて嬉しい!賞金

正直な話、表彰される側にとって、もらってもっとも嬉しいのが賞金ではないでしょうか。
世の中にはいろいろな懸賞や競技会がありますが、参加者を募る際には必ず「賞金●●万円!」という金額が強調されます。もちろんトロフィーや表彰状、副賞なども授与されるのでしょうが、参加者のモチベーションを高めるには現金が一番かもしれません。

企業の表彰セレモニーにおいても、やはり賞金は多くの人にとって興味の的でしょう。
「あんなにもらえるのか! よし、来期は自分も気合いを入れて、絶対にあの賞金を獲得するぞ!」というモチベーションアップにつながります。

ただし、社員に賞金を渡す際は所得税の源泉徴収を行うなどの配慮が必要です。特に高額賞金の場合は、税務監査などで問題視される可能性があるでしょう。これは現金だけでなく図書券などの金券類も同様です。

ただ褒められるだけで終わらせない!副賞

表彰には、トロフィー、賞状、賞金に並んで副賞も大きな魅力となります。
トロフィーや賞状は家に飾るもの。そして賞金は使えばなくなってしまうもの。であれば、副賞は末永く受賞者の手元に置かれ、日常的に使ったり、眺めたりできるものが望ましいでしょう。
もちろん、表彰される理由にちなんだものや、表彰する側を象徴するものなどもふさわしいと思われます。

先ほどの大相撲の例でいえば、たとえばハンガリーからは高級ティーセットが、メキシコからはコロナビール1年分が、アラブ首長国連邦(UAE)からはガソリン1年分が優勝力士に副賞として贈られます。
いずれもそれぞれのお国柄をよく表していますね。
もらった側も長らく表彰された喜びを思い出して噛みしめ、また次の栄冠を目指す励みとなることでしょう。

表彰イベントは参加者全員が一体となってお祝いしましょう!

永年勤続表彰など、毎年恒例の表彰イベントではイベントの内容もマンネリ化しがちで、毎年同じような副賞や記念品などを贈ったりしがちです。
もちろん、表彰される側にとって賞金や副賞は不公平であってはなりませんから、こうした表彰のしかたは平等といえば平等かもしれません。しかし、表彰されてもたいした感慨も湧かないようでは表彰ならびに表彰イベント自体の価値がさがります。

そこでぜひご提案したいのは、「表彰する側も、表彰イベントを楽しみましょう!」ということです。
たとえばお子さんの誕生パーティに毎年同じものを贈るでしょうか?
「今年は何を贈ろうか。どんなパーティにしようか?」と、祝う側も計画や準備を楽しみワクワクできるはずです。
表彰イベントも、そのようなものであって悪いはずがありません。
主催者側も、「自分が表彰されるとしたら、どんなイベントが楽しいか。何をもらったら嬉しいだろうか」と考えながら表彰イベントを楽しむ。
そういう気持ちは必ず社員にも伝わることでしょう。企業文化の醸成や一体感をつくっていくうえで大きく役立つのではないでしょうか

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